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眼瞼下垂(がんけんかすい)の治療 surgery

経結膜法transconjuntival

経結膜法ー結膜(まぶたの裏側)切開から眼瞼下垂を修正する


切らない眼瞼下垂,経結膜,腫れ少ない

引用元:Ichinose A,Tahara S. Transconjunctival Levator Aponeurotic Repair without Resection of Mueller's Muscle. Aesthetic Plast Surg.31:2007.279-284 

まぶたをひっくり返すと結膜がありますが、その薄い結膜のすぐ奥にミュラー筋があり、さらにそのすぐ奥に眼瞼挙筋腱膜があります。したがって、経結膜法は挙筋・ミュラー筋への”最短”のアプローチといえます。

経結膜法の歴史は古く100年以上前からある術式で、ミュラー筋の修理が簡単に出来る術式として特に眼科の医師によって多く用いられた方法の様です。

術式の歴史の古さから、経結膜法が有力な低侵襲手術となることを期待して、私は2000年の初頭に経結膜法の改良に取り組みました。その結果は比較的良いもので、米国の美容形成外科の専門誌で論文報告を行いました。

経結膜法は、どうしても皮膚を切開したくない患者さんにむいているように思えますが、やはり総合的にみて(特に傷あとや二重まぶたの安定性)部分切開法が優れています。部分切開法を改良した後は結膜法を用いることはなくなりました。


<利点>傷跡なし
<欠点>挙げる高さの微妙な調整が難しい(確実性に劣る)、まぶたの形の調整が難しい、二重まぶたが安定しない、眼の刺激症状(一時的)がつらいことがある など

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